すべては明日のために 2
浅田真央のファンにとっては大変残念な結果であり、非常に後味の悪い大会となってしまった。
昨日のSP終了後のインタヴューで、オレは真央ちゃんの表情にただならぬ落胆の色を感じていた。何か言いたくて、言い出せないもどかしさのようなものがあった。
はっきり言おう。こんなことをやっていては、フィギュアスケートはいつまでたっても一流のスポーツにはなり得ない。フィギュアスケートには昔からこうしたジャッジの不明朗さが付きまとっていた。その反省もあって新採点基準が導入されたのだが、今回、それさえもあてにならないことが証明されてしまった。選手の実力だけではどうにもならない、大きな力が蠢いているのが感じられる。
昨日のSPでキムとの間に、通常考えられない10ポイントという大差がついた時点で、既に真央の心は折れていたのだと思う。それでも、自分を奮い立たせてフリーに挑んだ。そんな彼女に2回の3Aを望むのは酷だろう。結果4位となってしまったが、うつむくことはない。3Aを飛べるのは真央だけなのだから。
今は「お疲れ様」というしかない。しばらく休養し、そして目標であるオリンピックに照準を合わせて始動して欲しい。
プログラムも大きく変わるだろう。コーチも今のタラソワで良いのかどうか・・・。そしてスケート連盟はあらゆる方面で、本当に真剣にバックアップしなければならない。 絶対に天才を潰してはならない。
とりあえず、今夜は真央のフリーの演技を見届けよう。