記憶に残る日本人女性ロッカーvol.3 加藤ミカ
往年のサディステック・ミカ・バンドのライブを観れたというのは、オレの人生の中でも数少ない自慢できる出来事である。その後、イギリスツアー中に「黒船」のプロデューサー、クリス・トーマスと恋におちてしまい、加藤和彦と離婚、ミカ・バンドは解散した。
加藤ミカがどれほど美形だったかというのは、ミカ・バンドのファーストアルバムの見開きを見てもらえればすぐに分かる。南国風のコスチュームに身と包んだ加藤和彦をはじめとするメンバーに囲まれたミカが大袈裟にポーズを取る・・・
いかにも洒落っ気溢れる素敵な見開きジャケットになっている。
唄は決して上手くない。ファーストアルバムでもヴォーカルを担当しているのは「ピクニック・ブギ」の一曲だけである。
あとは、コーラスとか笑い声とか・・・。にもかかわらず、そこにいるだけで得も言われぬオーラが漂っているのである。
「タイムマシンにおねがい」は、彼女の代名詞といえる作品でもであるが、いかにも奔放で型破りな彼女のキャラクターを見事に表現したロックナンバーである。カレンやカエラも唄っているけど、ミカの前では所詮子供だましのようなもの(笑)
ちょっと鼻にかかったような、なおかつ微妙にハスキーな、甘ったるさも適宜・・・この雰囲気は誰にも真似出来ないな。
たった一曲でこれだけ存在感のある女性ロッカーをオレは他に知らない。
この映像は凄いね。最近のものだろうけど当時のオーラはまだ残ってるね。貴重です。
(チャーも嬉しそう・・アトムなんか何気に弾いちゃって ^^;)