A LOVE LIKE YOURS / MARTHA REEVES & THE VANDELLAS
マーサ&ザ・ヴァンデラスのナンバーと言えば、フーやジャムなんかがカヴァーした「HEAT WAVE」や、ミック・ジャガー&デヴィッド・ボウイがカヴァーした「DANCING IN THE STREET」が有名やけど、オレはこの「A LOVE LIKE YOURS(DON'T COME KNOCKING EVERYDAY)」も好きやねぇ。スローなバラッドでセリフも泣かせる。まあ、この頃のガール・グループはみんなそうやけど、特に彼女達自身に表現欲求とかがあった訳じゃなく、ただ与えられたものを歌っていただけやろうけど表現力が豊かやね、どのグループも。アルバム・アーティストじゃないから、ベストもののCDが1枚あれば十分だし、その中にこういうキラ星みたいな曲があると無性に嬉しくなる。
シュープリームスが出てくる以前に、モータウンの看板アーティストやったマーサ・リーヴスは実は秘書としてモータウンに入社したらしいが、持ち前の歌唱力を買われ、ザ・ヴァンデラスのメイン・シンガーとしてモータウンの誇るコンポーザー・チーム、ブライアン・ホランド/レイモント・ドジャー/エドワード・ホランドの作品を次々とヒット・チャートに送り込むんやな。当時こういうシステムが確立しとったところがモータウンの凄いところやと思う。
多くのロック・ミュージシャンがモータウンの曲をカヴァーして来たんやけど、社長のベリー・ゴーディーって人は相当なやり手でワンマンでビジネスには厳しかったらしい。なんでも、モータウンでバスを借り切ってツアーする時は男性ミュージシャンと女性ミュージシャンを別々に乗せて社内恋愛を禁止しとったとか、社内での出世競争も熾烈だったらしいね。
まぁ、そういう中で生まれた音楽やから曲の完成度は当然高いし、絶対ヒットさせてやるという執念みたいなものも感じるね。
モータウンに限らずガール・グループの魅力はなかなか言葉では表せんけど以前シュレルズについて書いたし、今後も折を見ていろんなガール・グループにスポットを当てて行きたいと思う。
マーヴェレッツ、シフォンズ、シャングリラス、クリスタルズ、そしてロネッツ・・・。
うーん、きりが無いな^^;。