EAST-WEST / THE BUTTERFIELD BLUES BAND
「THE LAST WALTZ」にも出演していたポール・バタフィールド。彼が在籍していた・・と言うか、オレ的には二人の偉大な白人ブルーズ・ギタリスト、マイク・ブルームフィールドとエルヴィン・ビショプを擁していた凄いバンドが THE BUTTERFIELD BLUES BAND 。
オレなんかの白人ブルーズというイメージは、どちらかと言うと1960年前半のイギリスのアレクシス・コーナーが演っとったブルース・インコーポレイテッドあたりから始まり、ブルース・ブレイカーズ、ストーンズ、クリームといった流れがまず浮かんでくるんやけど、当然、本場アメリカにもブルーズに魅せられた有能な若いミュージシャンが地道に活動しとったちゅうことをこのアルバムで知った。
この「EAST-WEST」(1966年)は彼らのセカンドアルバムやけど、このアルバムを最後にマイク・ブルームフィールドはバンドを去り、エレクトリック・フラッグを結成するわけや。だからこのアルバムは、エルヴィン・ビショップとのギター競演が聴ける最後のアルバムでもある。そういう意味でも重要なアルバムやね。
「THE LAST WALTZ」でポール・バタフィールドを見て、久しぶりにCDを引っ張り出して聴いてるんやけど、もうカッコイイとしか言いようが無いね。ブルーズへの尊敬と愛情。それが音を通してひしひし伝わってくる。特に「Work Song」での二人のギターは絶品!インストゥルメンタルの「East West」ではマイクがシタール風の東洋的なフレーズをプレイしている。
初期のブルーズ・ロックと呼ばれるものの一つの完成形がこのアルバムにはある。文句なしの名盤です。
<ジャケット右から>
ELVIN BISHOP (Guitar)
JEROME ARNOLD (Bass)
PAUL BUTTERFIELD (Harmonica & Vocal)
MARK NAFTALIN (Organ & Piano)
MIKE BLOOMFIELD (Guitar)
BILLY DAVENPORT (Drums)
もうヴォリュームを目いっぱい上げて聴いてちょうだい!