BUGSY MALONE / ALAN PARKER
「小さな恋のメロディ」の脚本を書いたアラン・パーカーがメガホンを取ったこのイギリス映画「BUGSY MALONE 」(1976年)は邦題が「ダウンタウン物語」。
1930年代のニューヨーク。禁酒法が布かれた暗黒街では太っちょサム一家とダンディー・ダン一家の抗争が激しくなっていた。そこにふらりと現れたハンサムな一匹狼バグジー・マローンとハリウッドで歌手になるのを夢見ているブラウジー・ブラウンの淡い恋を描きながら、漆喰マシンガンやクリーム・パイ・マシンガンを駆使した大決戦が展開する・・。という何とも愉快なちびっこギャング映画だ。
とにかく子供がいっぱい出てくる映画にはめっぽう弱いのよオレは。NHKで昔やってた少年ドラマシリーズなんて毎日楽しみにしとったし、(特に「5人と一匹」なんちゅう少年探偵団ものにはかなり影響を受けて、早速近所の悪友どもと探偵団を結成したというのぼせもんでもあった。)ホントに昔は良質なジュブナイルが溢れとったね。最近、子供がどんどん自殺したりするのも、こういう良質な子供向けのコンテンツが枯欠しとるからかもしれん。
この作品の見ものの一つが、当時12歳だったジョディ・フォスターが演じる歌姫タルーラの妖艶さやろう。ジョディは前の年に「タクシー・ドライバー」で見せた演技が素晴らしくて、トレーシー・ハイドの次にちょっと気になった女の子だった^^;)。
もうすっかり大女優の貫禄だけど、オレは今でもこの頃のイメージがどうしても付いて廻るね。いや、素晴らしい女優さんになりました(^^)。
この映画は衣装も凝っとるし、ポール・ウィリアムズの音楽もムード満点!粋ですよ。
そして全てのガキどもの演技が最高!。監督のアラン・パーカーはこのガキどもを甘やかす事無く、皆一人の役者として接したというから、もうみんな大人顔負けの演技をしとる。
第一、こういうアイディア自体が素晴らしいよね。(最近の子供向け洋画もなんやら大仰な設定や、VFXの競い合いばっかりで、こういったアイディア勝負の作品があんまし出てこんのが寂しい限り。)
ホントに可愛くて最初から最後まで頬っぺたが緩みっぱなしになること請け合いです。
では皆様、良いクリスマスを!
"最後は全員クリーム・パイだらけでクランクアップの図"