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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ _b0093969_16341737.jpg

 今日、郊外にある「BOOK・OFF」に立ち寄ると、手元に無かった「サンダ対ガイラ」のDVDを発見。ジュエルケースで、しかもお値段は格安の3000円。迷わず購入する。
 最近トールケースの廉価版が発売されていたけど、それでも4000円は下らなかったかったんじゃないかな。
 
 オレは大きなつづらと小さなつづらであれば、迷わず大きなつづらを。金の斧と鉄の斧なら、文句なしに金の斧を選択するような人間だけど、DVDのトールケースというヤツがあまり好きじゃない。 何で折角のコンパクトなメディアを、わざわざ大袈裟なスカスカのケースに入れなきゃならんのかよく分からんし、ウサギ小屋の我が家では収納スペースの問題は深刻だからな(笑)。・・・閑話休題。 
 
 さて、ゴジラ映画は別格として、この「サンダ対ガイラ」は東宝怪獣映画、いや全ての怪獣映画の中でも最高峰にランクされる恐ろしい怪獣映画やね。
 この映画の公開が昭和41年だから、オレが観たのは小学2年の時ちゅうことになる。
その恐ろしさといったら、オレはその年の夏休みに海水浴で海に一歩も入る事が出来ん程の凄まじいもんやった。海底から睨みつけるガイラ、羽田空港の女性職員を貪り食うガイラ。とにかくこの"人間を食う"っちゅうのが・・・。しばらくは夜も一人で眠れんくらいトラウマになってしもうた。当時R12などというものがあれば間違いなく指定されとったと思う(笑)。

 人間型怪獣の特質か、その俊敏な動きが恐怖に拍車をかけていたし、同じ細胞から誕生した異端の怪獣、サンダとガイラの悲劇的な対決も胸に迫る。 
メーサー殺獣光線車っちゅう、これまた東宝特撮映画史上最高のメカも初登場した。↓
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ _b0093969_18383422.jpg

 そして伊福部昭の音楽もまた圧巻。温厚な性格のサンダ、"食人"という凄惨な場面を鎮魂するかのような、そして2匹の怪獣の悲哀を象徴するような(ストリングス)と、凶暴な性格のガイラ、その咆哮と"恐怖"を表現するような(金管楽器)を巧みに組み合わせたメインテーマ。L作戦のバックで流れる勇壮なマーチ。
怪獣映画というものに音楽が如何に重要かちゅうことがよく分かる。
 
 恐怖・異端・悲哀・・・。怪獣映画に必要な要素を全て備えている名作、
 それがこの「サンダ対ガイラ」やね。
 

<DATA>
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ (1966年7月31日公開)
制作 / 田中友幸
監督 / 本多猪四郎
特技監督 / 円谷英二
脚本 / 馬淵薫、本多猪四郎
音楽 / 伊福部昭
出演 / ラス・タンブリン、水野久美、佐原健二、田崎潤、中村伸郎、田島義文
by Tettin-Arts | 2007-02-25 20:55 | Godzilla 別館
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四辻に佇んで・・・。


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