THE BAD NEWS BEARS / MICHAEL RITCHIE
酒浸りの元マイナーリーグのピッチャー、バターメーカー(ウォルター・マッソー)はひょんなことから、弱小少年野球チーム・ベアーズの監督を引き受けることになるが、案の定チームはボロ負け。子供たちは学校でもバカにされ、全く自信を失ってしまう。 一念発起したバターメーカーは、元恋人の娘で抜群の投球技術を持つアマンダ(テイタム・オニール)や、不良少年だけど野球センス抜群のケリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)をチームに迎え入れ、熾烈なリーグ戦を勝ち進んでゆくのだが・・・。
ここには、子供たちへのおかしな精神論や説教臭さは全く無い。あるのは、ベアーズのメンバーをはじめとする子供たちの生き生きとした生態と、身勝手な大人たちを笑い飛ばすような痛快さ。その中で「大事なものは何なのか」ちゅうことを自然に、そしてしっかりと描き出しとる。劇中に挿入される「カルメン」からの楽曲も見事にハマっていて秀逸。
ケリーをチームに引き入れようとして賭けエアホッケーで負けたアマンダが、ケリーと一緒にローリング・ストーンズのコンサートへ行くハメになりバターメーカーと口論になるところなんか、なんか微笑ましい場面やね(笑)。ウォルター・マッソーがホントいい味出しとる。
子供はもちろん、日常の社会生活で精神がささくれ立ってしまった大人にもお勧め。明日への活力が全身にみなぎること請け合いです。もう100点満点っす。
それにしても、テイタム・・・可愛いっ!