掘り出し物2冊
先日、近所のブックオフにぶらりと立ち寄ると懐かしいマンガ本2冊を発見。思わず購入。
1冊は1970年代に一世を風靡した谷岡ヤスジの「谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明」。
少年マガジンに連載されとった「メッタメタガキ道講座」は当時よく読んだけど、その後大人向けの作品に出会ってぶっ飛んだ。特に「ベロベーマン」「アギャキャーマン」なんかのインパクトは強烈!卑猥!痛快!アナーキー!そしてどこかほのぼのとしたテイストと毒気のあるセンスは他の追従を全く許さない。
この本はそうした谷岡ヤスジの膨大な作品から厳選した傑作集。この人ホンマに天才です。
(そういえば奥さんはスペクトルマンに出演してましたナ。)
巻末には赤塚不二夫、山上たつひこ、奥田民生、南伸坊、その他大勢の著名人からのトリビュート作品&寄稿が掲載されとる。
もう1冊は、ある意味「三丁目の夕日」のルーツとも言える滝田ゆうの「寺島町奇譚」。
こちらは戦前・戦中の東京下町で繰りひろげられる可笑しくも哀しい物語が、独特の暖かみのあるタッチで描かれた名作。スタンドバー「ドン」の息子・キヨシの目を通して見た日常が詩情豊かに展開する。
"電気ブラン" "銀ながし" "エジソンバンド" なんちゅう言葉の響きも何となく懐かしい。
(そういえばNHKのドラマにもなったことがあったナ。)
お二人とも既に故人やけどオレの大好きな漫画家。ふぉーればあ!