五月になれば彼女を 2008
もう何十回となく観たこの映画。オープニングの「イン・ザ・モーニング」から始まって、エンドロールで「ティーチ・ユア・チルドレン」が流れ終わるまでの全てのシーンがどうしようもなく愛しくて、セリフもほとんど諳んじているオレ。
実は「一番好きなシーンは?」と聞かれるのは正直辛い。一つ残らず全部好きなんだから。
しかし、そこを頑張って今年のこのコーナーではオレが厳選した
「小さな恋のメロディ トレイシーちゃん名シーン・ベスト5」
をお送りしたいと思います。
さて第5位はこのシーン。母親のお化粧をこっそり拝借するメロディ。短いながら、とても印象に残るシーンです。
このあと、母親の呼ぶ声に慌てて化粧を落とそうとするんだけど、上手くいかず鏡に映るのはピエロのような自分の顔。なんとも哀しそうなメロディにオレのハートはキュンとしてしまいます。
第4位にランクインしたのはメロディのダンス・シーン。ダニーがメロディに心を奪われる重要な場面でもあります。
ここは当時旭化成のCMに使用されたこともあり、トレイシーの美しさに胸を打たれる感動的なシーンですね。
スローモーションでメロディを追うカメラが冴えに冴え渡ります。
第3位は音楽室で試験の順番を待っているメロディと偶然に一緒になったダニーが、いつしか合奏を始めるシーン。いつかこういう場面に遭遇するのを夢見て毎日通った中学校だったんですが・・・実現することはありませんでした(笑)。何気ない日常の学園生活のなかに、こうしたロマンティックなエピソードを盛り込むあたりにアラン・パーカーの素晴らしい脚本力をひしひしと感じます。
第2位は、やはり初デートのシーンでしょうか。
トムとの気まずい別れの後「若葉のころ」が流れ出すこのシーンへ移るまでの揺れ動く幼い3人の心の葛藤を見事に描き出した演出が素晴らしい。このあと、墓地で二人が一個のリンゴをかじり合うシーンも秀逸ですね。
映像と音楽が見事に調和し、あまりの美しさに知らず知らずのうちに目頭が熱くなるシーンです。
そして輝ける第1位はこれに決定!
何といってもメロディの初登場シーンです。やはりここは衝撃的でしたね。
魂奪われたシーンといっても過言ではないでしょう。この瞬間、当時好きだったレイコのことはキレイさっぱりオレの頭の中から消え去ってしまいました(笑)。あの頃の日本中の男子の心を一瞬でさらってしまった、永遠に心に刻み込まれる歴史的なシーンといえるでしょう。
文句なしの第1位です。
というわけで今年はオレの生誕50周年ということで、ついつい力が入ってしまいました(笑)。
しかしこうして振り返ってみると、たった1本の映画でこれだけの魅力を振りまいたトレイシーは、言ってみれば一瞬だけ地上に現れた妖精だったのかも知れませんね。テヘッ^^;)
ではまた来年のこの季節にお会いしましょう・・・。Love Melody ×××.