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カテゴリ:Robert Johnson( 9 )

伝説と真実の狭間でブルース

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 デルタのむせかえるような熱気。
週末のジュークジョイントで繰り広げられる一夜の喧騒と享楽。
昨日もなく、明日もない・・・ただ今を楽しむためだけに機能する音楽が、時を超え、国を超え、人種を超え、多くの人々の心を虜にしてきた。いやぁ、スンげぇいい本でした

 この本を読みながらまず圧倒されるのは、著者の長年培われたロバート・ジョンスンについての膨大な知識量と、ブルースに対する卓抜した見識である。 と同時に、激しく呼び起こされるのが、ロバートがギター片手に唄い、さすらい、酒と女に明け暮れた1930年代のミシシッピ・デルタへの果てしない憧憬。生誕の地ヘイルズハーストからスリー・フォークスがあったグリーンウッド、はたまた深夜にギター修行を積んだという墓場や、何処とも知れぬ伝説の四辻を訪ね歩きたいという欲望に激しく駆られる罪な本でもある。

 行ってみてぇな、ミシシッピ。(笑)

 とはいえ、ロバート・ジョンスンのようなミステリアスで偉大なブルースマンについて、オレのような凡人がこの本を読んだだけで理解するなど、とてもじゃないが不可能である。そもそもレヴェルが高すぎて・・・(^^;)。
しかし、ありがたくもこの本には、その片鱗を伺い知ることができるヒントを数多く示唆してくれている。

 ロバート・ジョンスン本としては間違いなく質・量ともに最高峰に位置する力作だと思う。

 特典のCDに収録されている楽曲も、オレ程度のブルースファンならば、サン・ハウスやブラインド・レモンは手持ちのCDがあるものの、ほとんどは聴くタイミングを逃して一生を終えてしまいそうなもの(メンフィス・ジャグ・バンドなど・・・)ばかりである。そうして気に入ったものをまた買い漁るという、これまたPヴァインの思う壺(笑)となるわけで、そういう意味でも、このスペシャルCDは果てしない憧憬をさらに刺激する罪な逸品と言えるだろう。

 つーわけで、どうも一回だけでは書き尽くせそうもないので、今後は徒然なるまま、雑感風に書き散らして行きたいと思う。

今夜はこの辺で・・・。

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by Tettin-Arts | 2011-08-30 20:03 | Robert Johnson

「ロバート・ジョンスンを読む」を読む。

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う~ん、こりゃ読み応えありそうだべ(^^)。

結構分厚い本なので、じっくりと味わいながら読み進めたいと思うべさ。

というわけで読書感想文は、また後日・・・。

 
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by Tettin-Arts | 2011-08-17 19:32 | Robert Johnson

ロバート・ジョンスン特集

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 発売中のレコード・コレクターズ 9月号では、生誕100年に因んでロバート・ジョンスン特集が組まれている。

国内盤「センテニアル・コレクション」に封入されている分厚いブックレットでも、スティーヴン・C・ラヴィアによる詳細なロバート・ジョンスン・ヒストリーを読むことが出来るのだが、この特集でも佐野ひろし氏がまた新たな切り口で読ませてくれる。
 思わず鳥肌立ったのは、ロバート・ジョンスンと「耳なし芳一」を対比させた後藤幸治氏の考察である。
ロバート・ジョンスンが悪魔と取引して超絶なギターテクニックを授かったというクロスロード伝説の真偽はともかくとして、まだ駆け出しの頃、ギターの練習をしていた場所が墓場だったという話は結構信憑性があるようだ。そのロバートと、平家の怨霊に魅入られて夜毎墓場で得意の琵琶を掻き鳴らす芳一との対比には、思わず唸ってしまった。
さらに、ブルースマスター・小出斉氏による全テイクガイドも圧巻。自らもギターを演奏される氏の技術的な解説は必見。

 で、この特集の中で気になった一冊の本がある。
RLーロバート・ジョンスンを読む アメリカ南部が生んだブルース超人」(日暮泰文・著 / ブルース・インターアクションズ) がそれだ。
ロバート・ジョンスン本では、トム・グレイブス の「クロスロード伝説 」、ピーター ギュラルニックの「ロバート・ジョンスン―伝説的ブルーズマンの生涯 」などがあるが、いずれも翻訳もの。
こちらは初の日本人によるジョンスン本である。しかも、著者はブルース・インターアクションズ(Pヴァイン)の創業者でもあり、日本におけるブラックミュージック普及の功労者、日暮泰文氏。
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2011年、生誕100年を迎えた史上最も革新的なブルースマン、RLことロバート・ジョンスン。
その深層へと切り込む渾身の一冊!
RLの亡霊をアメリカ南部に追い求め、当地の社会・文化背景を手がかりに、残された29曲を深く丹念に考察、RLの革新性と人間性に鋭く迫る。
ロバート・ジョンスンの本当の姿とは?
あのクロスロード伝説が意味するものとは?

(紹介文より)

この本には、初版限定で「ロバート・ジョンスンと彼の生きた世界を知るための20曲(著者選曲・解説付)」というPヴァイン渾身のCD1枚(^^;)がつくという。


もちろん即注文したオレ。


そういや明日は命日か・・・。
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by Tettin-Arts | 2011-08-15 17:08 | Robert Johnson

KING OF THE DELTA BLUES SINGERS & VOL.2

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 お盆である。

 こういう時期に、今は亡き巨人に思いを馳せるのも悪くない。

ということで、最近買い求めたロバート・ジョンスンのアナログ盤2枚。
ロバート・ジョンスンはCDのみで、レコードは持っていなかった。ところが古いパイオニアのプレーヤー(PL30LⅡ)の調子が意外と良いので、思い立って行きつけのJUKE RECORDSで購入。
何と言うことはない、普通のUS盤である。価格も各1000円程度。

やっぱジャケットはデカイほうが良い!(笑)

この2枚のオリジナル盤は、ジャケットのイラストレーションが秀逸。特にVOL.2 は、当時の録音風景が描かれており、壁に向かって演奏するジョンスンの画からは、ホテルの一室らしい現場の雰囲気がほのぼのと伝わってくる。

ともあれ、溝から掻き出されるアナログ盤の音には言い尽くせぬ魅力がある。

こういう暖かみや深みはスペックには現れない音のマジックである。
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などとカッコつけて見せたところで、何となく「白人ブルースギタリスト列伝」みたいなものでも書いてみようと該当するギタリストを書き出しながら、ふと手が止まった。

ブライアン・ジョーンズ
デュアン・オールマン
ポール・コゾフ
ロイ・ブキャナン
スティーヴィー・レイヴォーン

そして日本人からは塩次伸二・・・

もしかしてクロスロードの伝説ちゅうのは生きているのか? と思わず愕然としたのだ。


ホンマにお盆である。



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by Tettin-Arts | 2011-08-13 10:10 | Robert Johnson

この組み合わせが一番よろしい!

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 「センテニアル・コレクション」にダメ出しした格好になってしまったが、少々弁解しておくと、これはあくまでも手持ちのオリジナル編集「キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ」及び「キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ vol.2」の音と比較したものである。(この差は歴然!)
 
 で、手持ちの旧「ザ・コンプリート・レコーディングス」と比較すると、これは「センテニアル・コレクション」のほうが圧倒的に優れている

 つまり、オリジナル編集の2枚に収録されている以外のテイクを聴くならば「センテニアル・コレクション」なのである。しかも、今まで気がつかなかったのだが、「トラヴェリン・リヴァーサイド・ブルース」と「ラヴ・イン・ベイン」のそれぞれ別テイクの冒頭部分で、微かに軽く弦を爪弾く音や、会話らしきものが収録されているではないか!
(一瞬、ん・・?と思ったが、解説書をよく読むと、「これが今回の大収穫」と書いてあった^^;)

 というわけで、アナログ盤は別格として、CDでロバート・ジョンスンを堪能するのなら、この3点の組み合わせが一番よろしい。(まぁ、それでもキャバクラ一回分ですから・・・^^;)

不要になった、旧「ザ・コンプリート・レコーディングス」は、部屋のディスプレイとして活用することにします。
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by Tettin-Arts | 2011-06-15 21:17 | Robert Johnson

あまりお勧めはいたしません。

 えー、一口にリマスターと言いましても、世の中には耳を疑うようなどうでもいいリマスター盤もあれば、ビートルズのリマスター盤のように、優秀なエンジニアによる緻密な作業を経た価値のあるものまで様々あるようで・・・。
 

 で、今回のロバート・ジョンスンのリマスター盤はというと、正直いただけない・・・(苦笑)

 確かに頑張ってノイズは軽減されている。しかし、その代償なのか全体にこじんまりとした音に整えられてしまっているのが残念。言ってみれば、苦い薬をオブラートに包んで飲む、強烈な焼酎を目いっぱいお湯で割る、缶ピーにニコチンフィルターを付けて吸う、あるいは○○○を装着して挿入する・・・といった感じだな。
 これならば、「キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ」、(出来ればファンアイテムとして「キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ vol.2」)、それに別トラックを聴くために従来の「コンプリート・レコーディングスを持っていれば十分である
 
 オリジナルでは、ノイジーながらもギターの力強いアタック音や、シャウトやファルセットの突き抜けた高音が針も振り切れんばかりに生々しく響いて来るのだが、このリマスターでは随分大人しく、マイルドになっている。
言っちゃあ悪いが、これではロバート・ジョンスンの超人的な凄みと迫力は全然伝わってこないのだ。

 まぁ聴き易いっちゃあ、聴き易いんだろうが・・・。

 但し、従来の「コンプリート・レコーディングス」に比べ、曲の並べ方に工夫が感じられるのは好感が持てる。従来のものは、ある曲の次はその曲の別テイクという構成で曲が並んでおり、別テイクとはいえ同じ曲を繰り返し聴かなければならないというもどかしさもあった。しかし、今回は2枚のCDをサン・アントニオ・レコーディングスと、ダラス・レコーディングスとに分け、別テイクはそれぞれの後半にまとめて収録されている。これで全体にすっきりとし、随分聴き易くなった。

つまり、聴き易さに重点を置いたセットだということか、これは(笑)。

あと、資料としての解説書と歌詞と対訳くらいかな、使えるのは (再び苦笑)。


まぁ、あくまでもオレの感想だが、あまりお勧めはいたしません。

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by Tettin-Arts | 2011-06-13 20:20 | Robert Johnson

ロバート・ジョンスン コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション

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 今年は、ロバート・ジョンスンの生誕100周年ということで、こんなものが発売された。

その名も「ロバート・ジョンスン ザ・コンプリート・レコーディングス~センテニアル・コレクション 」(2枚組)。

従来の「ザ・コンプリート・レコーディングス」に収録されていなかった「Traveling Riverside Blues」の別テイクを含む現存する29曲、42テイク全てを網羅した、文字通りのコンプリート・レコーディングス、完全盤なのである。

しかし完全というのであれば、従来の「ザ・コンプリート・レコーディングス」「キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズvol.1」と「vol.2」が既に手元にあるので新たにこれを買う必要は無い。

そう思って余裕をカマしていたら、恐ろしい悪魔がオレの耳元で囁いたのだ。

「旦那さん、このセットは全42テイクが聴けるだけやおまへんで。なんちゅうても全てが最新リマスター音源でっせ。」



買いました


<続く>
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by Tettin-Arts | 2011-06-12 19:50 | Robert Johnson

THE COMPLETE RECORDINGS / ROBERT JOHNSON

b0093969_17292251.jpg 「TRAVELING RIVERSIDE BLUES」の別テイクを除けばロバート・ジョンスンの全てのテイクが聴ける
 
 こりゃもう、家宝やね。(笑)
 
 ボトルネックにウォーキング・ベースといったギター奏法の妙は言うまでもなく、とにかくこのギターの音とリズムが超絶。この音を一人で出しとるやら信じられん
 こんなところから「クロスロードで悪魔と取引してギターテクニックを手に入れた」っちゅう伝説が生まれたんやろうけど、思わず信じてしまいそうな凄いギターよ。オレなんかじゃ絶対にマネできんね(当たり前か・・・笑)。
 
 高音では実に味のあるヴィブラートがかかる彼のヴォーカルも素晴らしい。


b0093969_17295313.jpg これが付属の48ページブックレット。
当然、全て英文なんでポツポツと拾い読みをするくらいでしか内容が理解できんけど、彼の生涯を、彼と親交があったブルーズマンたちと共にセンスよく記述した、なかなか力の入った逸品。資料としてもなかなか貴重なもんやと思う。 

 キースとクラプトンによる思い入れたっぷりのコメントも収録してある。
 キースがブライアンのアパートで初めてロバート・ジョンスンを聴いたときの衝撃が語られとるみたいやね(笑)。
 15、6くらいの時に初めて聴いて、クラプトンが受けた衝撃とか・・・。


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 同じ曲でも、別テイクでは微妙な表情の違いが味わえるのがたまらんね。「CROSS ROAD BLUES」のテイク2なんか、えらい気合が入っとる。
 そして、その詞の世界も独特のムードを持っとるのがロバート・ジョンスンの素晴らしさ
 
 オレの好きな小説に、五木寛之の「海を見ていたジョニー」っちゅうのがあって、その中で黒人兵のジョニーが少年ジュンイチに 「ブルースって音楽は、正反対の二つの感情が同時に高まってくる、そんな具合のものさ。絶望的でありながら、同時に希望を感じさせるもの、淋しいくせに明るいもの、悲しいくせに陽気なもの、弱々しいくせにふてぶてしいもの、俗っぽくって、そして高貴なもの、それがブルースなんだ。」  と説く場面があるんやけど、ホンマにいい表現やと思うね。

 そんなブルーズの深遠さを垣間見させてくれる・・・それがロバート・ジョンスンやね。
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by Tettin-Arts | 2007-08-25 17:29 | Robert Johnson

四辻にて・・・ ROBERT JOHNSON

 
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 このCDたちが、オレが所有しとる彼の全作品。 
 
 右列の2枚がオレが最初に入手した「ROBERT JOHNSON / DELTA BLUES」vol.1vol.2(共に英国盤・ALDABRA)。
この時点でロバート・ジョンスンの公式な音源は1936年11月と翌年6月にレコーディングされた29曲とそれらの別テイクを入れて41テイクが全て。(と思っていたのだが)

その別テイクを除いた29曲がこの2枚に収録されている。
 
そのしばらく後で別テイクも収録した「THE COMPLETE RECORDINGS」が発売された。
これでロバート・ジョンスンの全てが手に入る・・・もう迷わず買いましたよ。豪華なUS盤を。
 
で、中央のボックスが、29曲、41テイク全てを収めたおなじみの2CDセット「ROBERT JOHNSON / THE COMPLETE RECORDINGS」(米国盤・COLUMBIA)。中には2枚のCDと一緒に全48ページの豪華な英字のブックレットが入っていて、これにはクラプトンキース・リチャーズのエッセイが寄せられとる。

しかし、さらにこの後「TRAVELING RIVERSIDE BLUES」の別テイクが発見された。もう蟻地獄ですな・・・。

 こうなってくると、どうしても入手したくなったのがオリジナル編集の左列2枚。何故ならば、CDには「TRAVELING RIVERSIDE BLUES」の別テイクがボーナストラックとして収録されているからだ。1961年に編集された「ROBERT JOHNON / KING OF THE DELTA BLUES SINGERS」(上)のCDにそれは収録されている。下は1970年編集のvol.2(共に米国盤・COLUMBIA)。ジャケットのイラストが良い雰囲気。(内容は「ROBERT JOHNSON / DELTA BLUES」vol.1、2とほぼ一緒。)

 というわけで、現存するロバート・ジョンスンの作品29曲、42テイクが全て揃ったということになる。

別テイクの数々も微妙な表情の違いが味わえる。ちなみに現存する彼の写真も、右の2枚のCDと中央の「THE COMPLETE RECORDINGS」のジャケットに使われとる2枚のみらしい。
 
「CROSS ROADS BLUES」「LOVE IN VAIN」もオリジナルを初めて聴いた時には、あまりの違いに若干の戸惑いもあったけど、噛めば噛むほど・・・いや聴けば聴くほど虜になる魔性の音楽(ブルーズ)がロバート・ジョンスンやね。
                                                     <続く>
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by Tettin-Arts | 2007-08-23 18:38 | Robert Johnson
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四辻に佇んで・・・。


by Tettin-Arts
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