ザ・ゴールデン・カップス・アルバム 第二集 <RECORD COLLECTION>
レコードの帯に印刷されたタタキ文句が
「爆発する若さ! 魅惑のソウル・サウンド」である。
まずは、オレの大事なコレクションでもあり、貴重な当時のLPレコードをご覧頂こうと思う。
いやまぁ、そう遠慮なさらずに・・・じっくりと(笑)。
当時モノとしてはこれ以上のコンディションはまず望めないのではないだろうか(^^;)。(← いきなりの豪語)
帯付き。しかも表・裏・中ジャケット共に汚れ・スレ・破れはほとんど無く、もちろん底抜け、天裂けもなし。
やはり国産ジャケットの作りは丁寧で芸が細かい(笑)。写真も綺麗だし、光沢を持たせた仕上げもゴージャスである。
撮影場所は京都の平安神宮なのだが、メンバーのまるでてんでんばらばらのファッション(デイヴにいたっては星条旗の柄入り!)との対比が面白く、このあたりもカップスらしい洒落っ気が感じられる。 (裏ジャケット↓)
ジャケットを開くと、とても凝った作りになっている。
背を傷める恐れがあるため、180度の全開はご容赦頂きます(^^;)。
しかし、この画像でもその凝りようを味わっていただけるのではないだろうか。
向かって左側のモノクロ写真↑はそのまま中ジャケットに印刷されているのだが、右側↑は冊子風の作りになっていて、揃いのユニフォームに身を包んだ、いかにもGS然としたポートレイトが楽しめるようになっている。めくってみると見開きのポートレイトになっている。アゴ杖をつくミッキーがとても可愛い(笑)↓。このとき彼は、弱冠16歳だった。
さらにページをめくると、歌詞が印刷されている。↓
懐かしい " 赤盤 " である。
東芝音工が製造していた独特の深みのある赤色のレコード盤で、ビートルズのアルバムやシングル盤にもこの赤盤が存在した。今でこそ珍重される赤盤だが、ビートルズのレコードを集めていた当時のオレの仲間内では、何故だか赤盤は不人気だった記憶がある。買ったレコードが赤盤だったら、とてもがっかりしたものだ。不人気にも特にはっきりとした理由があったわけではなく、何となく音が悪そうだ・・といった漠然とした理由だったような気がする。しかし、この赤盤で聴くカップスは音も太く、スケール感があって、まるでスタジオの雰囲気が伝わってくるようだ。CDでは残念ながらこうはいかない。
盤面の状態も極上。艶も失っておらず、ノイズもほとんどない。
普段はCDのほうを聴いているのだが、やはりここ一番というときには、この盤をターンテーブルに乗せることにしている(^^)。
この赤盤は、東芝が「EVER CLEAN」という名前をつけていて、「永久にホコリがつかず・・・」という誇大な宣伝文句が踊っている(^^;)。まぁ、こういうところにいちいち突っ込んだりしない寛容さが、あの時代にはあったのだ。後で知ったのだが、実際この赤盤は、静電気を防止する薬剤を含有しているらしい。
次回の The Golden Cups ではいよいよ本編へ突入。期待ご無用(^^;)。
<東芝音楽工業 CP-8473> 1968年9月10日発売