あの頃
あの頃は良かった・・・とよく言うが、では「あの頃」とは一体どの頃のことだろう?
1980年頃にはすでにこういう言い方をしていたので、それ以前であることは間違いない。
しかし戦時中という人はいるまい。ましてや、平安時代に生きていた人は今いない(笑)
オレが思うに、やはりそれは1960年から1970年の前半くらいを指すのではないか・・・?
数年前、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が大ヒットしたことを思い浮かべてもこれは大体間違いないと思われる。
今のように溢れるような電化製品はなかったけれど、何の問題もなく生きてこれた。
裸電球に照らされたちゃぶ台を囲み、家族全員で質素な食事を楽しむ。白黒テレビをつければプロレス中継やウルトラQが流れている。これまでの人生を思い返してもこれ以上の贅沢は無かった。
今、必要の無いものにまで膨大な電力が浪費されている。(それで電力会社は危険な手段を使って儲けている)
そういえば今度の地方選に出馬する共産党のある市議会議員は、震災前まで「市内の全ての小中学校の教室にエアコンを・・・」と訴えていた。さすがにもう取り下げたようだがアホである。
もういいんじゃないか、便利さや快適さを追求するのは。
全ての科学者の皆様にはほんとうに安全でクリーンなエネルギーを開発してもらいたい。
たとえその方法で得られる電力が僅かであっても、もうそれで十分だ。
過ぎたるは及ばざるが如し・・・
今回の原発被災の有様を見ながらそんなことを考えた。
テレビはいらない。紙しばいでいい。 (自戒を込めて・・・)