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スウィートホーム / 黒沢清

スウィートホーム / 黒沢清_b0093969_01910.jpg 「リング」「呪怨」といったJ・ホラーの先駆け的な作品が、故・伊丹十三の総指揮で話題になったこの「スウィートホーム」(1989年)。
 古い洋館、謎の画家、そこに集まる様々な登場人物、そして彼らを待ち受ける怪奇現象と惨劇。ストーリーとしては、大変オーソドックスで今のホラー映画のトレンドからすればいかにも大袈裟な感じもするが、お祭りに行くと必ずお化け屋敷探訪を欠かさないというオレは、こういった設定が大好きなんだナ(^^)。
  
 キャストも板倉さん・宮本信子はお約束として、白馬童子・山城新伍、当時レベッカで活躍してたロリータ・NOKKO顔面真っ二つ・黒田福美胴体真っ二つ・古館伊知郎謎の老人・伊丹十三・・・とバラエティーに富んでいる。衣装制作には辻村ジュサブロー、そしてSFXには「エクソシスト」でも卓抜な手腕を見せたディック・スミスを迎え、なんと若き日の山崎貴を擁する白組も参加してたんよねコレ。
 とにかく「日本発の凄いホラー映画を・・・!」という意気込みが伝わってくる秀作で、序盤の役場でのシーンからぐいぐいと物語に引き込まれて行く。なんせ20年近く前の作品だから、映像的には稚拙なところもあるけど、美しいストリングスの調べと、物語の背後に流れる「親たるもの、命がけで子供を守る」という普遍のテーマの調和もなかなか見事。間違いなく今まで見た日本のホラー映画の中でも高水準の出来です。(とはいえ、最後の昇天シーンは少々やり過ぎか・・^^;)

 ”悲劇の天才画家・間宮一郎。没後30年間閉ざされた間宮邸に残された壁画の取材に訪れたTVプロデューサー星野(山城)らクルーたちを次々と襲う怪異現象と惨劇。謎の老人山村(伊丹)の正体とは? そして壁画に描かれた衝撃の事実と、故・間宮夫人の哀しくも激しい怨念に立ち向かう早川(宮本)の運命は・・・?。”
スウィートホーム / 黒沢清_b0093969_19231588.jpg

 ただ残念なことに、諸般の事情で現存するソフトはビデオ(しかも廃版)だけ。印税問題なんかがややこしく絡んどるらしい。従ってDVDがリリースされる見込みもほとんど無いようで・・・。ということは、この擦り切れたビデオも貴重品ちゅうこっちゃな・・・。
by Tettin-Arts | 2006-11-25 19:28 | 夕日町怪奇シネマ館
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四辻に佇んで・・・。


by Tettin-Arts
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