ORGY OF THE DEAD / A.C.STEPHEN
とすれば、この映画は世間で言われているような”どうしようもない”、”最低な映画”などでは全く無く、どちらかといえば”お色気ショウ”に徹した、しかも”スッカラカン”な素晴らしくロックンロールなムービーであるといっても差し支えない・・・いやむしろそういう映画である。
ラストの朝日を浴びて白骨化する「夜の帝王」と「闇の女王」の姿に、オレは嬉しさとあまりの馬鹿馬鹿しさで、思わず目頭が熱くなるのを抑えることが出来なかった。
「よくぞここまで。」^^;)
”ホラー小説家のボブは、婚約者のシャーリーと共に小説のアイデアを求めて車で夜の墓地に向かうが、ハンドル操作を誤り墓地のそばの崖下に転落してしまう。そんな彼らの前に「夜の帝王」と「闇の女王」が現れ、呼び出された死霊たちが次々と踊り始める。ミイラ男と狼男に捕らえられたボブとシャーリーは帝王と女王の前に連れ出され・・・。”
最初の突っ込みどころとされていた夜のドライヴシーンも、本来はフィルター処理で夜の雰囲気を出すつもりだったのが、現像班の手違いであんな風になってしまったのだそうだ。撮り直す時間も予算も無かったらしい(笑)。しかし実際DVDを観ると、十分夜の雰囲気は出ています。
後は続々登場するストリッパー、もとい、女死霊たちの拙い裸ダンスが延々続くだけの映画なのだが、(これが結構ナイスバディの美女揃いなんだな。)その死霊たちの設定がまた素晴らしい。
登場順に「炎を愛した女」「彷徨の女」「黄金の女」「猫女」「奴隷女」「闘牛を愛した女」「ヘビ女」「花嫁」「ゾンビ」「羽飾りの女」・・・。どうですか、眩暈がしてきたでしょう?(笑)。
もうこれは”Honky Tonk Women ”か”Some Girls”の世界ですよ。
この作品には、男どもを楽しませることに徹しようとする制作者のアホで無邪気な情熱が溢れている。こういう馬鹿馬鹿しさがオレはとても好きだ。。
解説で江戸木純氏も書いているではないか、「同じアホなら踊らにゃソンソン」 と・・・(^^)。
(4:3のスタンダードサイズで画質は驚くほど鮮明です。)