I AM THE BLUES / WILLIE DIXON
「ブルーズは根っこで、他の音楽はその果実。」
とは、ウィリー・ディクソンの名言やけど、このアルバムに収録されとる曲名を見れば、彼のブルーズが、とりわけロックに与えた影響がいかに大きいかっちゅうことを思い知らされるわけで・・・。
ドアーズがファーストでカヴァーしとる1やレッド・ツェッペリンが同じくファーストでカヴァーした2、6・・・特に6はマディ・ウォーターズのものやジェフ・ベック・グループの「Truth」に収録されとるヴァージョンも圧巻よね!
同じく「Truth」にも収められ、ハウリン・ウルフのナンバーとしても有名な5。ハウリン・ウルフやクリームでお馴染みの4。マディ・ウォーターズの7。そして最近では「転石苔を生ぜず 」も滞りがちな(笑)ローリング・ストーンズの必殺ナンバー8・・・。
ちゅう具合にブルーズのみならず、ロックの名曲としてもその歴史に刻み込まれたこれらのナンバー(これでもほんの一部ですけど・・・)を世に送り出したウィリー・ディクソンが、1970年頃にシカゴ・オールスターズをバックに自ら唄い、演奏したアルバムがこの「I AM THE BLUES 」。
決して上手くは無いけれど、味のある彼の歌声に酔いながら、あらためてこの偉大なブルーズマンの功績に敬意が湧き上がってくる今日この頃。
<収録曲>
1. Back Door Man
2. I Can't Quit You Baby
3. Seventh Son
4. Spoonful
5. I Ain't Superstitious
6. You Shook Me
7. (I'm Your) Hoochie Coochie Man
8. Little Red Rooster
9. Same Thing
あぁ~ 死ぬ前に一度行ってみたいな、サウス・ミシガン・アヴェニュー2120・・・。