カンロ飴の秘密
ふとカンロ飴が食べたくなって、近くのスーパーで一袋買って帰る。よくよく考えてみれば家庭を持って以来ウチでカンロ飴を買うのは初めてだ。早速家内に勧めてみたが遠慮され、息子は口に入れたとたんに吐き出した・・・(笑)。
不安になって翌日、会社の受付嬢のチーちゃんに「・・・ところでカンロ飴は好いとうや?」と尋ねてみると、怪訝そうな顔で「カンロ飴って何ですか?」
「お前ら、ふざけるんじゃないよ。」
口に含めばふわぁっと広がる甘じょっぱい風味。オレは今初めて知った。あの不思議な懐かしい味の秘密が実は醤油にあった事を・・・。醤油と水飴の調合の妙!道理で日本人の味覚に見事にフィットした訳だ。
完全密封なんかじゃない、パラフィンの両端をきゅっとひねっただけのシンプルな包装も変わらない。まだ人が信じられた時代そのままの大らかさが胸を打つ(笑)。誕生から50年というから、オレと同い年なんだ・・・。
何か猛烈に親近感が涌いてきたぞ。これからはウチの常備品だ。
そういえば、この味わいは映画「ALWAYS 三丁目の夕日」と似てるような気がする。
全体としては甘いんだけど、ところどころに笑いとしょっぱい涙を散りばめた風味。醤油と水飴の絶妙なハーモニーを奏でるカンロ飴そのものだな。